温度センサ別特性
<サーミスタ>

温度センサ別特性

温度センサのサーミスタ、測温抵抗体、熱電対についての種類、特性等を把握して、正しい温度センサ選定を行って下さい。

温度センサ別 <サーミスタ>とは?

サーミスタ(Thermistor = Thermally sensitive resistor)は、温度が変わると抵抗値が変化する電子部品です。

温度が高くなると電気が流れやすくなり、温度が低くなると電気が流れにくくなります。サーミスタ内の電気の流れをみることで温度を知ることができます。この特性を利用して『温度を検出するセンサ』に用いられています。サーミスタにはリードタイプやチップタイプなど様々な形状があります。

サーミスタの特長

  • 1.小型で衝撃や振動に強い
  • 2.温度に対する感度が高い
  • 3.-50℃〜150℃程度の温度範囲

家電機器に組み込まれ、温度計測に多く用いられています。

サーミスタの仕様・特性

種類特徴使用温度範囲(℃)温度精度
NTCサーミスタ温度の上昇に対して指数関数的に抵抗値が減少する特性をもち、常温の抵抗値が高く、温度に対する抵抗値変化量が大きいことから、一般的には温度での回路保護に使用されます。スマートフォンの二次電池の保護回路などに使用されており、温度センサの中では使用数量が一番多くなっています。-30℃~120℃(通常)
-50℃、400℃など特殊品も有り
±0.5℃
~±2.0℃
PTCサーミスタセラミックPTCある一定の温度で急激に抵抗値が大きくなります。この特性を利用して、半導体の熱暴走時の過電流保護用に使用されます。
電流を流し続けると自己発熱によって電流が流れにくくなり、一定の温度を保つようになるため半田ごて等のヒーターとしても用いられる
-50℃~150℃
ポリマーPTCポリスイッチとして電気製品の保護回路やリチウムイオン二次電池等の保護素子として使用される。また、電気カーペット等で過熱を防ぎ、温度を一定に維持する目的でも使用される。-50℃~150℃
CTRサーミスタPTCサーミスタとは逆に、ある温度をこえると急激に抵抗が減少するサーミスタ-50℃~150℃
温度センサ 選定方法用
温度センサ 選定方法用